遺品整理での場面

よくお客様から聞く言葉なのですが、

写真もいらない。形見もいらない。とりあえず現金と貴金属は置いておいて。

実はこれ、自分は約束を守りません。

必ず最後の確認をしていただく時に、

いらないとおっしゃっていた物なんですが、確認してください。

とまあ、必ず見てもらっています。

正直捨てるのはすぐなんですが、

懐かしい気持ちや、思い出が蘇ってくるものなんです。

アルバムから写真1枚を抜き取って帰られる方がほとんどです。

何十年と暮らしていたご実家は、思い出が至る所に詰まっています。

他人の自分はその思い出を共有させてもらいながら、これは本当にいらないのか?

自問自答しながら、作業をさせて頂いています。

空になったお部屋を見て、

広いねー。この家ってこんなに広かったんじゃね。

寂しい気持ちとスッキリした気持ち、それだけじゃなく、懐かしい気持ちもそこにある。

やはり、遺品整理は気持ちも整理出来る事のひとつだと思っています。

押入れの奥から出てきた絵や、作品、通知表。

大事に保管されてたんだな。ってしみじみ思います。

最後の別れ。

ではなくて、思い出との出会いが出来る遺品整理を目指しています。

他社の遺品整理と自分の遺品整理は、必ず違うものがあると信じて作業させていただきます。

毎回、違うお宅に違う遺族の方がいます。

同じ作業では無いんです。一件一件が違う遺品整理になります。

それでも、やはり最後は寂しい気持ちと、スッキリした気持ちと、懐かしい気持ちを感じて頂けるよう作業させていただきます。